転職では複数企業に同時に応募してもいい?同時進行の転職活動、注意点やメリット・デメリット
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転職成功のために
「複数企業への応募」は常識
転職活動の際、複数企業に応募してよいか、是非と理由を紹介します。
複数企業に応募してもよい
転職活動をするにあたって、複数の企業に同時に応募してもよい、迷っている方もいるかもしれません。同時に応募をして、複数の会社から内定が出た場合は、入社する企業以外の内定を辞退しなくてはならないため、「断ったら、訴えられるのではないか」などと不安を持っている方もいるようです。
複数企業に応募する方がよい理由
なぜ、こんなに多くの企業に同時に応募するのかというと、理由はいたってシンプル。「希望通りに内定を得るのが、困難だから」です。もちろん個人差はありますが、転職活動では書類選考の通過率は30%程度。書類選考を通過しても、一次面接を通過できるのは、やはり30%程度に過ぎず、一次面接通過者が最終面接を突破して内定を獲得できる確率も50%程度だと言われています。単純計算すると、100人が応募した場合、書類選考に残れるのは約30人、一次選考を通過して最終的に内定がもらえるのは4~5人ということになります。この厳しい競争環境で、「1つの企業に的を絞って転職活動をし、その会社から合否の連絡が来るまでは他の企業に応募しない」というスタイルは、極めて効率が悪いと言わざるを得ません。限られた時間を上手く使って効率よく内定を勝ち取るためにも、複数の企業に応募して同時進行で転職活動を進めるようにしたいものです。
転職活動の流れ
一概には言えませんが、転職活動開始~内定までにかかる期間は、派遣の場合は1~2週間程度、正社員の場合はトータルで3~6か月と言われています。 大手人材会社の調査で、転職活動経験者のうち約8割が「働きながら転職活動をした」と回答しているとおり、転職希望者の多くが日常の業務をこなしながらその合間の時間をやりくりして活動しています。転職活動を始める前に転職活動開始~内定までの流れを確認し、無理なく活動できるようスケジュールを調整しましょう。
転職活動開始~内定までの流れ
STEP1 転職活動の準備
転職活動を本格的に始める前に、「なぜ自分は転職がしたいのか」、「転職して何をしたいのか」など、転職の理由や目的を客観的に分析しましょう。転職活動を始めると、焦りから「内定を取ること」が目的になってしまい、本来の希望とは違う方向に進んでしまうケースも珍しくありません。本来の目的を見失わないためにも、しっかり自己分析し、ブレない軸を持って転職活動に臨みましょう。
STEP2 応募書類の作成
慣れていないと苦労するのが応募書類の作成です。新卒の就職活動とは違い、転職では、それまでの実務経験をPRするための「職務経歴書」の提出が求められます。「職務経歴書」は書き方によって、相手に与える印象が大きく異なるので、慎重に内容を考えた上で作成してください。例えば、単に「●●年 営業部に配属」と書くよりも「●●年 営業部に配属。主に欧米のクライアントへの提案営業を担当」と書いた方が、「英語が得意である」「海外のクライアントとやり取りするスキルがある」など、より多くの情報を相手に伝えることができます。
STEP3 求人に応募する
自己分析や情報収集などの準備が整ったら、いよいよ応募を始めます。求人サイトなどで希望する条件(職種、給与、勤務地など)を満たす求人を探してピックアップし、応募しましょう。冒頭で述べたとおり、複数の企業に同時に応募しても問題ありません。むしろ、「いざ面接してみると、企業イメージが違った」ということも珍しくないので、興味のある会社には積極的に応募して、どんどん面接を受けてみましょう。
STEP4 面接を受ける
書類選考を通過すると、面接に進みます。面接の回数は企業によって異なりますが、平均2~3回と考えておくと良いでしょう。身だしなみやマナーに気を付けるのはもちろん、自分の想いや魅力をしっかりアピールできるように準備して臨んでください。特に「志望動機」や「退職の理由」など、必ずと言ってよいほど聞かれる定番の質問については、回答を準備した上で臨むと安心です。また、最近は一次面接をオンラインで行う企業も珍しくありません。カメラの画質やマイクの音量などをしっかり調整し、画面越しにも好印象を与えられるよう配慮しましょう。
STEP5 内定·退職準備
内定の通知を受けたら、なるべく早く入社するかどうかを決めて、返事をします。他の企業の内定を待っているなどの理由で、すぐに返事ができないときは、先方に回答期限を確認し、必ずその期限までに返事をする旨を伝えて、待ってもらいましょう。入社を承諾する場合は、雇用契約を結ぶ前に改めて労働条件を書面で確認し、事前の説明と食い違っているところがないか、慎重に見極めてください。雇用契約締結後に内定を辞退すると、場合によっては契約違反として訴えられる可能性もあります。
複数企業応募のメリットとデメリット
ここまで見て来たとおり、転職活動では準備に始まって応募書類の作成や企業研究、応募書類の提出や面接など、やるべきことがたくさんあり、応募社数が増えれば増えるほど、スケジュール管理などが大変になります。それでもなお、複数の企業に同時に応募する方が多いのは、次のようなメリットがあるからです。
複数企業応募のメリット
- 企業を比較検討しながら転職先を選ぶことができる
- 同じ業界でも社風や社員の雰囲気は企業によって異なります。複数の企業を見比べることで、より自分に合う企業を選ぶことができます。
- 結果的に内定までの時間を短縮できる
- 1社にのみ応募して、その会社に落ちてしまったら、また最初からやり直しになってしまいます。応募から合否が出るまで3~6か月かかることを考えると、1社に絞るよりも複数社を同時進行で進めた方が効率的です。
- 思いがけず魅力的な企業に出会える可能性がある
- 「あまり期待していなかったけど、面接を受けてみると意外にもすごく魅力的な企業だった」というケースは珍しくありません。転職活動の早い段階で「ここにしか入りたくない」と一部の企業に的を絞ってしまわず、いろいろな会社に興味を持つようにしましょう。
- 面接スキルが向上する
- 複数の企業で繰り返し採用面接を受けることで、面接に慣れ、自己PRなどのスキルを磨くことができます。
複数企業応募のデメリット
その一方で、複数企業への同時応募には、次のようなデメリットもあります。
- 準備時間が増える
- 応募する企業が増えれば増えるほど、企業研究や応募書類の作成にかかる時間が増え、忙しくなります。
- スケジュール管理が難しくなる
- 複数同時進行で進めると、応募書類の締め切りや面接の日時が重なることも珍しくなく、スケジュール管理が難しくなります。特に仕事をしながら転職活動をしている場合は、転職活動と業務の板挟みで、身動きが取れなくなってしまうことも。仕事の繁忙期を避けて転職活動を始める、あらかじめ有給休暇を確保しておくなど、計画的に臨むようにしましょう。
応募社数は多ければ
よいわけではない
メリットの多い複数同時応募ですが、応募社数が多ければ良いというわけではありません。何社ぐらい応募すべきか、迷ってしまうかもしれませんが、その答えは応募者が置かれている状況によって異なります。「とにかく1日も早く転職先を決めなければならない」という状況なら、「できるだけたくさん応募して、いち早く内定が出た会社に入る」という選択肢もありますが、そうでない場合は、むやみに応募するのはやめましょう。焦って入社するつもりのない企業に応募してしまうと、大切な時間を無駄にしてしまう結果になりかねませんし、相手の企業にも失礼に当たります。転職の理由や目的を今一度思い起こし、働きたいと思う企業、自分のキャリアを活かせると思う企業に的を絞って応募することが大切です。
転職エージェントの
利用を検討する
ある程度、数を絞るにしても、複数の企業に同時に応募して転職活動を進めるのは、大変な労力と時間がかかります。そこで活用したいのが、転職エージェントです。転職エージェントは、人材を探している企業と転職をお考えの求職者を繋ぎ、転職をサポートするサービスを提供する会社で、「人材紹介会社」と呼ばれることもあります。転職エージェントの多くは、採用が決まった時点で企業側から成功報酬を受け取るシステムを採用しており、原則として求職者は無料で利用することができます。
転職エージェント利用のメリット
企業とのやり取りを代行してくれる
転職エージェントは、応募~内定まで、採用企業とのやり取りのほぼすべてを代行します。企業側に聞きづらいことや言いづらいことも、エージェントを通せばスムーズにやり取りできます。
専属アドバイザーに相談できる
転職エージェントに登録すると、求職者一人ひとりに専属のアドバイザーが付き、転職活動中の不安や疑問について相談に乗り、適宜、アドバイスやサポートを行います。
書類作成のサポートや面接対策を行う
応募書類の添削や面接対策など、内定獲得のための、様々なサポートを行います。
非公開情報を提供する
企業は経営戦略を競合に知られるのを避けるため、新規事業や注力事業の採用情報を非公開とすることがあります。転職エージェントは、こういった非公開の求人に関する情報を保有しているので、条件が合えば、紹介を受けることができます。
転職エージェントの選び方
転職エージェントには、幅広い業界をカバーしている大手から、特定の業界に特化した中小まで、様々なタイプがあります。もちろん、1社のエージェントだけを利用することも問題ではありませんが、実際には転職先の選択肢を広げるために複数のエージェントに登録·利用している方が多いようです。まずは、サイトなどを見て気に入ったエージェント2~3社に登録してみて、相性の良い1~2社に絞って転職活動を進めるのが良いでしょう。
派遣会社でも
転職サポートが
受けられる
派遣会社の転職サポート
派遣社員への転職をする場合は、派遣会社がきめ細かいサポートを行います。たとえば、語学系の仕事に強いJCSの人材サービスでは、登録~就業決定までの各プロセスで、求職者の皆様にしっかりと寄り添い、次のようなサポートを提供しています。
STEP1 希望の仕事に応募する
求人ページを閲覧して、気になる仕事がみつかったら応募します。勤務条件や応募条件について、気になる点·不安な点があれば、電話やメールで担当者に確認した上で、エントリーすることができます。
STEP2 面談を受ける
応募後、案内が届いたら面談を受けましょう。面談はオンラインで行います。面談では応募した仕事の詳細の説明があるほか、経験、スキル、希望条件のヒアリングがあります。気になる点やわからないことは遠慮なく質問しましょう。
STEP3 募集企業への紹介を受ける
社内選考もしくは確認を経て募集企業に紹介されます。紹介時には担当者が同席するので安心です。この機会に社内の雰囲気や仕事の進め方などをしっかり確認するようにしましょう。
STEP4 就業決定
就業が決定したら、派遣会社の担当者から改めて就業条件の確認と出勤初日の案内があります。就業条件など企業側に直接確認しづらいことも、派遣会社の担当者に相談すればスムーズに解決できます。派遣就業の初日は、担当者が同行してフォローするため、安心して業務を開始することができます。
派遣会社の選び方
こういったフォロー体制は、人材派遣会社によって異なります。まずは何社かに登録して、使い勝手が良く、誠実な対応をしてくれる信頼できる会社、相性の良い会社をみつけるようにしましょう。良い派遣会社を見分けるポイントの1個は、求人数が多く、更新頻度が高いこと。登録前に求人情報をチェックして、自分の希望する業界の求人があるかどうか、こまめに求人情報が更新されているかどうかを確認してみましょう。
まとめ
転職活動では、複数の会社に同時に応募するのが一般的。
転職活動は数か月間にも及ぶ上、仕事をしながらの転職活動はスケジュール管理が難しくなるため、転職希望者の多くは転職エージェントを利用。
転職エージェントは人材を探している企業と転職をお考えの求職者を繋ぐ会社で、応募から内定に至るまで、企業とのほぼすべてのやり取りを代行。
派遣会社でもきめ細やかなサポートを受けることができるところがある。
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