
16タイプの性格診断で探る イベント事務局やカンファレンス施設管理コーディネーターに向いている性格タイプとは?
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CONTENTS
16Personalitiesって? MBTIとどう違う?
16PersonalitiesとMBTI
16Personalitiesは、1962年にアメリカで初版が完成して以降、長く欧米で使われているMBTI(Myers-Briggs Type Indicator)から派生した無料の性格診断テストです。
そのベースであるMBTIは、一人ひとりの性格を心の機能と態度の側面からみた自己分析メソッドとして知られ、アメリカのビジネス誌「フォーチュン」が発表する米国トップ100のほとんどの大手企業において研修で利用され、スポーツ界でもMLBのチームビルディング研修や、現ラグビー日本代表ヘッドコーチのエディ・ジョーンズ氏(2025年4月現在)が選手たちを対象にMBTIを利用していることも広く知られています。また、夫婦のカウンセリングにも利用されるなど、MBTIの有資格者を通じて、多くの人たちに有料で利用されています。
今回、紹介する16Personalitiesは、MBTIを参考に作られた無料で利用できる個人の性格を16タイプに分類する性格診断テストです。日本では、マネジメントやビジネスという分野での利用より、血液型占いと同じような感覚で若者を中心に、主にSNSで注目を集めるようになりました。K-POPアイドルやインフルエンサーが自分の性格タイプを公表し、ファンとのコミュニケーション手段として利用したことが、日本での浸透につながったと言われています。
16Personalitiesの基本的な考え
MBTIでは、人間の心理的な傾向を、4つの指標とそれぞれ2つの要素の組み合わせによる合計16種類の性格タイプに分類しますが、16Personalitiesもこの考え方にならった分類がされています。
以下に記載しているのが「4つの指標」です。
16Personalitiesの「4つの指標」 | |||
---|---|---|---|
① | I(内向型) | E(外向型) | 人との接し方を診断する要素 |
② |
S(感覚型) | N(直観型) | ものの見方や考え方を診断する要素 |
③ | T(思考型) | F(感情型) | 物事の判断方法を診断する要素 |
④ | J(判断型) | P(知覚型) | ライフスタイル(どのように外部と接するか)を診断する要素 |
それぞれの指標を説明していきます。
① I(内向型)とE(外向型)
人との接し方を診断する要素
興味関心を自分の外へ向けるのか、内へ向けるのかによってI(内向型)とE(外向型)に分けられます。
I(内向型)は、思考の基準を「自分」として考える性格です。一人でいることを好み、グループでいるときも少人数の親しい友人との深い関係を築くことが多いとされています。交流の機会が少なくても満足し、落ち着いた環境にひかれる傾向があります。
E(外向型)は、思考の基準が「他人や環境」にある性格です。そのためフレンドリーで、多くの人やコミュニティと積極的に関わりを持つことを大切にします。共感性が高く、話すことが好きな明るい性格という印象を与えることが多くなります。
② S(感覚型)とN(直観型)
ものの見方や考え方を診断する要素
物事を認識する際に、何をポイントとして重視するかにより、S(感覚型)とN(直感型)に分けられます。
S(感覚型)は現実的で事実や実際の経験を重視するので、現実重視タイプと言えるでしょう。今、起こっていることや起こる可能性が高いことに集中する傾向があり、五感をフルに使って情報を収集しようとする面もあります。
N(直観型)は想像力が豊かで好奇心が旺盛です。独創性を大切にし、起こる可能性が低いことや隠された意味に着目する傾向があります。未来の展望に深い関心を持つため、理想主義タイプと言えます。
③ T(思考型)とF(感情型)
物事の判断方法を診断する要素
物事を判断するときに、重視する基準により、T(思考型)とF(感情型)に分けられます。
T(思考型)は論理的・合理的に思考し、客観的な事実に基づいて判断し結論を出します。感情や社会の調和よりも、論理的な判断を大切にする、ディベートが得意なタイプです。
F(感情型)は感情表現や感受性を重視し、感情や価値観に基づいて結論を出すタイプです。共感力や社会の調和も尊重するため、人の痛みに寄り添うことができるので、気遣いができる人という印象を与えることが多くなります。
④ J(判断型)とP(知覚型)
ライフスタイル(どのように外部と接するか)を診断する要素
行動するときの基準により、J(判断型)と知覚型(P)に分けられます。
J(判断型)は、規則やルールを重視し、行動する前に計画を立てて考えるタイプです。どんなことにも「正しい進め方」があると考えているので、例えば時間厳守を徹底するなど、完璧主義なため厳格な印象を与えることがあります。
P(知覚型)は、安定よりも目新しさを重視し、変化に柔軟に対応する意欲的なタイプです。周囲の状況に応じて臨機応変に行動することも得意な人が多い傾向です。また、自発的に行動し、好奇心が旺盛であることも特徴です。
自分が16種類のどの性格タイプなのかを知りたい方は、16Personalitiesの性格診断テストについて、下記Webサイトのリンクから診断することができます。性格診断までの一般的な利用は無料で提供されていますので、もしまだ診断をされていない方は、一度、診断してみてはいかがでしょうか。
それでは、「ジョブメリ」でも取り扱いの多いイベント事務局、イベントディレクター、カンファレンス施設管理コーディネーターの3つの仕事について、どのタイプが向いているのでしょうか? それぞれの仕事内容とあわせて見ていきましょう。
イベント事務局の仕事内容と、向いているタイプは?
イベント事務局は、イベントの運営に関する事務的な業務や調整業務を担当する部門・チームのことです。イベントの規模や種類によって業務範囲は変わってきますが、基本的にはチームで動くため、数名~数十名規模で「イベントを円滑に進めるための調整役」としての役割が求められます。
<主なタスク>
1. 参加者対応
参加者の申し込み受付・データ管理、問い合わせ対応、メールや資料の送付、当日の受付対応など
2. 関係者との調整
会場や設備・備品の手配・管理、宿泊手配、登壇者や講師とのスケジュール調整、スポンサーや出展企業との連絡・契約調整、人材確保など
3. 資料・コンテンツの作成
プレゼン資料補助、案内状の作成、配布資料・ノベルティの手配、広報サポート
4. 当日の運営サポート
受付・誘導の管理、進行スケジュールの調整、トラブル対応、メインディレクター補助など
5. 事後フォロー
アンケート収集・分析、謝礼や報酬の支払い、報告書の作成など
<イベント事務局に向いているタイプは?>
イベント事務局の仕事には計画性・正確性・対人スキルが求められるため、「4つの指標」では、②のS(感覚型)と④のJ(判断型)のタイプが向いています。残り2つの指標はどちらのタイプでもOKです。
性格タイプでは、以下表の番人カテゴリーの ISTJ-A / ISTJ-T(管理者)、ISFJ-A / ISFJ-T(援護者)、ESTJ-A / ESTJ-T(幹部)、ESFJ-A / ESFJ-T(領事)です。イベント事務局の仕事は、責任感が強く、事務処理や調整業務に優れたタイプが向いています。
番人 |
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管理者:ISTJ-A / ISTJ-T |
真面目で几帳面、細部まで計画的に管理できるタイプ。 施設の予約・スケジュール管理をミスなく正確に行える。 規則やルールをしっかり守り安定した運営ができるので、設備/備品の点検やメンテナンスを徹底できる。 正確な事務処理能力が求められるデータ収集・取りまとめの業務にも向いている。 |
擁護者:ISFJ-A / ISFJ-T |
丁寧で気配りができ、何事にも献身的なタイプ。 主催者や参加者の要望を細かく汲み取れ、来場者対応や受付業務を円滑に進められる。 慎重かつ協調性もあるため、人のサポートに回る仕事や、細かい作業にもしっかり対応し、事務作業とのバランスも取れる。 マニュアルに忠実な営業アシスタントに向いている。 |
幹部:ESTJ-A / ESTJ-T |
責任感が強く、計画的に物事を進めるリーダータイプ。 イベント運営やルール作り、進行管理に長けているので、スタッフや業者との調整を的確に行える。 オペレーションを最適化し、業務をスムーズに進められ、トラブル発生時も冷静に対応し、迅速に解決できる。 またマルチタスク業務にもしっかり対応できる。 |
領事:ESFJ-A / ESFJ-T |
人と関わることが得意で、チームワーク重視の社交タイプ。 ホスピタリティを重視した運営が得意なので、施設利用者やイベント主催者との円滑なコミュニケーションが取れるため、来場者対応や問い合わせ業務に向いている。 場の雰囲気を読むことも上手なため、チームで取り組む業務も得意。 |
※4つの指標とそれぞれ2つの要素の組み合わせによる16種類の性格タイプがアルファベットで表記されます。診断サイトでは、そのあとのAは外部からの刺激に対して低反応、Tは外部からの刺激に対して高反応なことを示していますが、こちらは参考程度にしていただくといいでしょう。
イベントディレクターの仕事内容と、向いているタイプは?
イベントディレクターの仕事は、各種イベント(学会、企業セミナー、展示会、国際会議、スポーツイベント、式典など)の企画・運営の全体を統括し、成功へ導くことです。事務局業務と違う点としては、イベントの成功に向けて、コンセプト設計や演出、全体の進行管理やチームの指揮を執り、よりクリエイティブかつ戦略的な業務を担います。イベント事務局のメイン担当者のことを指します。
<主なタスク>
1. 企画・コンセプト設計
イベントの目的・ターゲット設定、企画立案、KPI設定など
2. 予算管理・スケジュール管理
イベントの予算作成・コスト管理、全体の進行スケジュール策定・管理など
3. 制作・演出のディレクション
会場デザイン・ステージ演出の決定、音響・映像・照明の手配と指示、コンテンツの監修など
4. スタッフ・関係者のマネジメント
運営チーム・スタッフの編成・役割分担、登壇者などの調整、PR/マーケティング担当との連携など
5. 当日の進行管理・トラブル対応
リハーサル・本番の進行チェック、タイムスケジュールの調整、突発的なトラブルへの対応・判断など
6. 事後フォロー
アンケートの分析・報告、成果報告書の作成、次回に向けての改善提案など
<イベント事務局に向いているタイプは?>
イベントディレクターは、創造力・リーダーシップ・臨機応変な対応力が求められるため、「4つの指標」では、①のE(外向型)タイプが向いています。他の指標は組み合わせ次第となります。
性格タイプでは、以下表の分析家カテゴリーのENTJ-A / ENTJ-T(指揮官)、ENTP-A / ENTP-T(討論者)・探検家カテゴリーのESTP-A / ESTP-T(起業家)・外交官カテゴリーのENFJ-A / ENFJ-T(主人公)です。イベントディレクターの仕事は、決断力があり、人を巻き込む力の強いタイプが向いています。
分析家 |
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指揮官:ENTJ-A / ENTJ-T |
リーダーシップを持ち、目標達成に向けて戦略的に動けるタイプ。 イベント全体のビジョンを明確に描き、関係者など周囲の人を引っ張てくれる頼もしい存在。 スケジュール管理やタスクの割り振りが得意で冷静に指示を出せる。 野心があり、向上心も高く、決断は合理的で効率重視のため、イベント成功のためにチームを良い方向へ導ける。 |
討論者:ENTP-A / ENTP-T |
頭の回転が速く、様々なアイデアがあり、状況に応じて柔軟に対応できるタイプ。 予想外のトラブルにも機転を利かせて対応でき、チャレンジ精神があり、新しい試みを積極的に取り入れられる。 クリエイティブな企画や演出を考えるのが得意。 遊び心やユーモアセンスがあるため、人を楽しませるイベント企画を考えつくことも。 |
探検家 |
起業家:ESTP-A / ESTP-T |
即断即決でき、現場での対応力、行動力に優れるタイプ。 現場で起こったトラブル対応や臨機応変な判断が得意、人との関わりを楽しむことができる。 論理的でわかりやすい説明が得意なので、スタッフや関係者との交渉事もスムーズに進められる。 敏感で偏見のない考えができるので、些細な変化にも気付く能力がある。 |
外交官 |
主人公:ENFJ-A / ENFJ-T |
チームをまとめ、人を動かす力があるリーダータイプ。 人を惹ひきつけるカリスマ性があり、スポンサーや協力者を巻き込むのが得意。 困っている人がいると解決してあげたいと考えるので、イベント出展者や来場者、スタッフなどを助ける存在に。 全体を俯瞰しながら、相手の立場に立った行動をする気配りもできる。 |
カンファレンス施設管理コーディネーターの仕事内容と、向いているタイプは?
カンファレンス施設管理コーディネーターは、会議・セミナー・展示会などが開催されるカンファレンス施設の運営・管理を担当し、利用者が快適にイベントを開催できるようにサポートする仕事です。施設の維持管理だけでなく、イベント主催者との調整や技術サポート、施設の予約受付や利用に関する問い合わせ対応や各種申請書類の作成など幅広い業務を担当します。イベントがスムーズに運営されるよう、施設のハード面・ソフト面を総合的に管理する役割を担います。利用者対応から設備管理まで幅広いスキルが求められるポジションです。
<主なタスク>
1. 施設の予約・スケジュール管理
施設の利用予約受付・調整、スケジュールの管理、予約システムの運用など
2. 利用者(イベント主催者・参加者)対応
イベント主催者との打ち合わせ、利用案内の提供(レイアウト・機材・注意事項)、当日の受付・運営サポートなど
3. 設備・機材の管理・運用
音響・映像・機材準備サポート、ネット環境の管理、施設内の備品の維持管理など
4,施設の安全・衛生管理
消防・避難経路の管理、定期健診、警備会社などとの連携、感染症対策(消毒・喚起など)の実施など
5. 関係者との調整・マネジメント
イベント運営会社・技術スタッフとの連携、ケータリングや警備会社の手配、施設のメンテナンス業者との調整など
6. 事後フォロー・レポート作成
イベント終了後のチェック・改善点の報告、利用者からのフィードバック収集・分析、改善提案など
<カンファレンス施設管理コーディネーターに向いているタイプは?>
カンファレンス施設管理コーディネーターには、計画的で責任感が強く、調整力があるタイプが向いています。「4つの指標」では、イベント事務局と同様の、②のS(感覚型)と④のJ (判断型)が向いています。
性格タイプでも、イベント事務局と同様に、以下表の番人カテゴリーのISTJ-A / ISTJ-T(管理者)、ISFJ-A / ISFJ-T(援護者)、ESTJ-A / ESTJ-T(幹部)、ESFJ-A / ESFJ-T(領事)が向いています。イベント事務局と同じタイプではありますが、カンファレンス施設管理コーディネーターの仕事で求められるものとしては、管理能力が高いこと、利用者対応が得意なことになります。
番人 |
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管理者:ISTJ-A / ISTJ-T |
真面目で几帳面、細部まで計画的に管理できるタイプ。 一度、関わった仕事は最後まで責任感を持って行う。 決められたルールは必ず守るため、施設の予約受付や設備・資材などの管理業務に力を発揮する。 計画性が高いので、イベント開始前~終了後のフォロー含めて、出展者、利用者をしっかりサポートできる。 |
擁護者:ISFJ-A / ISFJ-T |
丁寧で気配りができ、何事にも献身的なタイプ。 出展者、利用者、スタッフなど多くの人から信頼を集めることができ、良好な人間関係を築くことができる。 安全、安定に進めることを手助けすることに大きな喜びを感じる。 分析能力が高いため、細かいことにも良く気付くので、施設の様々な管理業務にも力を発揮。 |
幹部:ESTJ-A / ESTJ-T |
責任感が強く、計画的に物事を進めるリーダータイプ。 ルールやマニュアル通りに業務を遂行するのが得意なので、イベント関係者との調整・管理業務にもしっかりと対応。 意図や要望をはっきりと伝えることにも長けているので、出展者や利用者ともコミュニケーションが円滑。 人を動かす能力も高いので、周囲からの信頼も得やすい。 |
領事:ESFJ-A / ESFJ-T |
人と関わることが得意で、チームワーク重視の社交タイプ。 人の気持ちを汲み取るのが得意で、協調性もあるため、出展者や利用者、スタッフとコミュニケーションが円滑。 事前準備をしっかり行うなど、物事を計画通りに進める几帳面さも持ち合わせているので管理業務に向いている。 頼られることに喜びを感じるため、人のサポートをすることも得意。 |
まとめ
イベント事務局、イベントディレクター、施設管理コーディネーターは、職種名から専門的な知見が必要であるような印象があるが、オフィスワークの経験があれば未経験でもOKの求人がほとんど。
業務や役職(プロジェクトマネージャー、チームリーダー)によって向いているタイプは他にもある。
16Personalitiesを使って、少しでも当てはまりそうだったり、経験や主なタスクから自分が生かせそうな部分があれば、参考にしてみよう。
仕事の選びの参考として、16Personalitieで自分の性格を理解することで、理想的なキャリアを見つけてみよう。

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