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セカンドキャリアやキャリアチェンジ、転職を成功させたいなら「ヒューマンスキル」を磨こう!

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セカンドキャリアやキャリアチェンジ、転職を成功させたいなら「ヒューマンスキル」を磨こう!

相山 華子(あいやま はなこ)

相山 華子(あいやま はなこ)
1997年慶應義塾大学卒業後、山口放送株式会社(NNN系列)のテレビ報道部記者を経て、2002 年からライターとして活動。各種ウェブメディア、企業広報誌などで主にインタビュー記事を担当するほか、外資系企業の日本語コンテンツ監修も手掛ける。

セカンドキャリアやキャリアチェンジを見据えて、日ごろから資格取得のための勉強や語学のブラッシュアップなど自己研鑽に励む方も多いのではないでしょうか?しかし、実際に人事部で採用を担当している方に話を聞くと、資格や語学力といった「テクニカルスキル」以上に評価されるのは「ヒューマンスキル」の高さだと言います。ヒューマンスキルとは具体的にどのようなスキルで、どうすれば高めることができるのでしょうか?ヒューマンスキルがなぜセカンドキャリアやキャリアチェンジで評価されるのかも含めて、解説します。

CONTENTS

ヒューマンスキルとは?

ヒューマンスキル(Human Skills)とは、人間関係を円滑にするために必要な能力、もっと詳しく伝えると、他者と良好な関係を築き、維持をしながら仕事をうまく進めていく能力です。ハーバード大学の経営学者ロバート・カッツが提唱したマネジメント層に必要な3つのビジネススキル「テクニカルスキル」「ヒューマンスキル」「コンセプチュアルスキル」の一つです。カッツの理論はマネジメント層に必要なスキルを説明するものですが、ヒューマンスキルは、マネジメント層に限らず、仕事をする人の誰もが必要な能力です。ヒューマンスキルは次の7つの能力で構成されています。


コミュニケーション能力


ヒューマンスキルの中で最も重要な能力です。自分の考えを筋道立てて正しく伝え、感じのよさを意図的に表現でき、相手の考えや感情を正しく理解し配慮ができる能力です。よい人間関係や信頼関係を築くために不可欠な能力と言えます。


ヒアリング能力


相手の言うことに耳を傾け、相手の発言を正しく理解するだけでなく、相手の意図を正しく理解する能力です。相手の発言だけでなく、表情やしぐさにも注意を払い、相手が伝えようとしていることを把握することが求められます。


プレゼンテーション能力


自分の意見や主張を適切かつ効果的に他者に伝える能力です。「誰に」「何を」伝えたいかを決め、相手に伝わっているか、相手が理解しているかを確認することも重要です。


向上心


より良い状態や成果を出すために設定した目標に対し積極的に取り組める能力です。向上心は、自身の能力を高め、課題を乗り越え、組織や社会に貢献するための原動力となります。ビジネス環境では向上心のあることが個人の成長や組織の成功に繋がるため、非常に重要な能力とされています。


ネゴシエーション能力


意見や立場が異なる人と、お互いに納得できる合意点を見つけ、合意を得る能力です。自分と相手、両方の立場で考えることが必要です。


コーチング能力


他者が自己の目標を達成したり問題解決ができるように促す能力です。よく似た能力である指導者が明確な答えを持ち指導するティーチングとは異なり、コーチングは、正解を教えるのではなく、相手の気づきや学びを促すことで、自ら目標達成や問題解決ができるようにする能力です。相手と上下関係ではなく、対等な関係でいることがポイントです。


リーダーシップ


組織の中で目標を定め、一緒に働く人たち(メンバー)に対し目標達成のための道筋を示し、メンバーとともに目標を達成する能力です。役職の有無にかかわらず、仕事をする人すべてに必要とされる能力です。


一般的にヒューマンスキルの高い人材が多い組織は、意思の疎通がスムーズなので人間関係が良好に保たれているのが特徴です。良好な人間関係は、仕事の効率や生産性向上に直結します。そのため、ヒューマンスキルは、個々人にとってだけでなく組織全体にとっても、非常に重要なスキルとされています。

転職の際、「ヒューマンスキル」が重視される理由とは?

ヒューマンスキルは、セカンドキャリアやキャリアチェンジの転職の際にも非常に重視されるポイントの一つです。仕事の内容が変わっても、仕事を進める上で最も重要なのは「人との関わり」だからです。ヒューマンスキルを高めることで、どのような職場でも活躍しやすくなり、新しいキャリアを築く上で大きなアドバンテージとなります。

一般的にセカンドキャリアやキャリアチェンジを考える人は、すでに一定のキャリアを積んでいるベテランが多いため、新しい職場に順応するのが難しいと判断されることもあります。セカンドキャリアやキャリアチェンジで採用面接を受ける場合は、面談者や人事担当者にテクニカルスキルだけでなくヒューマンスキルの高さもしっかりと伝え、新しい組織に順応できる人材であることをアピールしましょう。

面接でヒューマンスキルをアピールするには?


ヒューマンスキルを採用面接でアピールするためには、単に「自分はコミュニケーションが得意です」と言うだけでは不十分です。ヒューマンスキルは抽象的な概念のため、面接官がイメージしやすいようにできるだけ具体的なエピソードを交えて、そのスキルを実際にどのように活用してきたかを示すと効果的です。

例:ネゴシエーション能力をアピールしたい場合

「チームで意見が食い違ったとき、まずはみんなの意見をしっかり聞くように心がけ、共通の目標に沿ってどう調整できるかを話し合いました。その結果、全員が納得できる方向にまとめられました」

面接ではアピールする内容だけでなく、話し方や態度も重視されます。面接での面接官とのやり取りも、コミュニケーション能力やプレゼンテーション能力が表れる場面だからです。効果的にヒューマンスキルの高さをアピールするために、以下のポイントを心がけましょう。

  • 面接官の目を見て、話をしっかり聞く。

  • 質問に対し、的確に受け答えをする。

  • 面接官に伝わるよう、誰にでもわかりやすい言葉で簡潔に話す。

  • やわらかい表情で、聞き取りやすい声ではっきり話す。

ヒューマンスキルを高める方法をチェック!

ヒューマンスキルは生まれ持った資質ではなく、意識して高めていくことができるスキルです。ただし、一朝一夕で身に付けられるものではなく、時間をかけて意識や行動を変え、少しずつ確実に身に付ける必要があります。ここでは、ヒューマンスキルの中でも特に重要で人間関係構築の基礎となるコミュニケーション能力、ヒアリング能力と、成功の鍵となる向上心について、高めるために日々心がけるとよいポイントをご紹介します。


①    コミュニケーション能力


コミュニケーション能力とは、(1)自分の考えを筋道立てて正しく伝え、(2)感じのよさを意図的に表現でき、(3)相手の考えや感情を正しく理解し配慮ができる能力です。

自分の考えを筋道立てて正しく伝えるために

自分の考えを筋道立てて正しく伝えるとは、簡単に言うと、わかりやすく話すことです。「結論→理由→根拠」の順で話すことを心がけると、わかりやすく話すことができます。また、伝える前に話を整理したり、具体的に話すことも、わかりやすく話すことにつながります。具体的に話すためには、5W1Hを意識して話すとよいでしょう。

いつ(when)
どこで(where)
誰が(who)
何を(what)
なぜ(why)
どのように(how)

相手の考えや感情に正しく配慮するために

まずは相手の言うことを最後まで聞くことです。そして、相手がどんな状況や立場でどのように思っているかを考え、理解したことを示す習慣をつけると、相手の考えや感情に正しく配慮する能力が高まります。異なる意見がある場合は、相手の意見に理解を示した上で別の意見もあると提案すると、相手への配慮を示すことができます。


②    ヒアリング能力

傾聴(アクティブリスニング)を実践する

人と話すときは相手の話にしっかりと耳を傾け、相手の気持ちや意見を理解し、共感するようにしましょう。途中で相手の話を遮らず、相手の言いたいことを最後まで聞いてから自分の意見を伝えることが大切です。よくわからなかった点については適宜質問をする、相手の話をただ聞くだけでなく、うなずく、適切なタイミングで相槌を打つなどすると、きちんと聞いていることを示せますので、相手が話しやすくなります。

相手7:自分3の割合を意識する

傾聴する際に、会話の割合を相手7:自分3くらいになるよう意識してみましょう。つい自分が話し過ぎてしまう人は、オンライン会議ツールの文字起こしをする機能を使うと、会話の割合を見ることができます。

会話のテンポやリズム、トーンを合わせる

相手の話を聞く際は、会話のテンポやリズム、トーンを相手に合わせましょう。落ち着いた会話、盛り上がっている会話などトーンを合わせることで、コミュニケーションが取りやすくなります。相手の話す速さや相槌のタイミングを意識してペースを把握し、合わせることも大切です。


③    向上心

目標の設定

何から始めればよいかわからない人は、まず小さくても良いので目標を立てることから始めましょう。目標を持つことで、今やるべきことが明確になり、ゴールに向かって一歩ずつ前に進むことができます。目標が達成できた後も、新たな目標を設置して次のステップを目指しましょう。

挑戦を継続する

向上心はあらゆるビジネススキルの根本でもあります。常に進化し続けるビジネスの世界では、本当の意味での「ゴール」はありません。現状に満足することなく、より良い成果や状態を作り出すための新たな挑戦を続け、知識やスキルの習得に励みましょう。


「一緒に働きたい」と思ってもらえる人を目指そう!


これらの方法を実践していくことで、ヒューマンスキルは確実に向上していきます。自分の行動を振り返り、さらにできることを考えることも大切です。時間はかかるかもしれませんが、一日一日をヒューマンスキル向上の実践の場として捉え、ヒューマンスキルを高め、セカンドキャリア、キャリアチェンジの転職を成功させましょう。


まとめ

  • 「ヒューマンスキル」はカッツが提唱したビジネススキルの一つで、他者と良好な関係を築き、維持をしながら仕事をうまく進めていく能力のこと。マネジメント層に必要な能力として提唱されたが、役職の有無にかかわらず、働く人すべてに必要なスキル。

  • ヒューマンスキルは、セカンドキャリアやキャリアチェンジ転職の際にも重視される。ヒューマンスキルを高めることで、どのような職場でも活躍しやすくなり、転職や独立などキャリアアップを図る際にも大きな武器となる。

  • ヒューマンスキルは、時間をかけて意識や行動を変え実践することで、高めていくことができるスキル。一日一日をヒューマンスキル向上の実践の場として捉え、転職の成功に繋げよう。

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