国際協力に関わる仕事一覧|国際協力に携わる魅力も紹介
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国際協力の仕事に興味があるものの、「具体的にどのような職種があるのかわからない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか。
実際、ひと口に国際協力の仕事といっても、政府系機関やNon-Governmental Organization(NGO)、民間企業など、さまざまな働き方があります。
そこで本記事では、国際協力に関わる主な仕事の種類や業務内容、働く魅力を解説します。
将来の進路やキャリア選択に悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
国際協力とは
国際協力とは、世界の平和や持続的な発展を実現するために、開発途上国の人々を支援する活動のことです。国際機関や国際協力NGO、大学、地方公共団体など、多様な組織や団体がそれぞれの専門性を活かしながら活動を展開しています。
近年では、企業が社会的責任に基づいて国際協力活動をするCorporate Social Responsibility(CSR)活動や、市民による募金や物品寄付といった支援活動も広がりをみせています。
国際協力の仕事一覧

では、国際協力に関わる仕事にはどのようなものがあるのでしょうか。ここからは、国際協力に関わる組織の概要と、職員の業務内容を紹介します。
国際協力の仕事に関わる組織・団体[A1一覧
- 国際機関
- 政府系機関(外務省、JICA、JBIC)
- 国際協力NGO
- 青年海外協力隊
- 民間企業(開発コンサルタント、CSV)
国際機関
国際機関とは、テロや感染症、環境保全、貧困といった国境を越える課題に対し、各国が連携して解決を目指すために設立された組織の総称です。
代表例としては、世界保健機関や国際連合児童基金などがあります。
国際機関の職員は、支援活動をはじめ、政策立案や調査研究、広報、人事、会計など多岐にわたる業務を担います。そのため、国際協力分野での経験だけでなく、民間企業や研究機関などで培った専門性や実務経験を活かすことが可能です。
政府系機関(外務省、JICA、JBIC)
国際協力に携わる日本の政府系機関としては、「外務省」「Japan International Cooperation Agency(JICA)」「Japan Bank for International Cooperation(JBIC)」が挙げられます。
それぞれの役割や特徴を、以下で詳しく見ていきましょう。
外務省
外務省は、日本の利益を守りながら、国際社会の平和や安定、経済発展に貢献する役割を担う行政機関です。外交政策の立案や各国との関係構築、国際的な課題への対応など、幅広い分野で国際協力に携わっています。
外務省で働く職員は、世界各地にある日本大使館や総領事館などの在外公館で勤務するのが一般的です。主な業務には、日本文化の発信や海外在住の日本人への支援、現地の政治・経済情勢に関する情報収集、各国政府との交渉などが挙げられます。
JICA
JICAは、日本のOfficial Development Assistance(ODA)を通じて開発途上国への支援を行う公的機関です。ODAとは、開発途上国の経済発展や福祉向上を支援するための、政府開発援助のことを指します。
JICAの職員は、教育や医療、インフラ整備、環境保全、産業振興に関わる幅広い分野の支援事業に携わっています。国際機関や大学、地方公共団体、民間企業と連携しながら事業を推進しているのが特徴です。
JBIC
JBIC(国際協力銀行)は、日本と国際経済社会の持続的な発展を支える政策金融機関です。国際社会の課題解決や、日本企業の海外展開を支援するため、金融面から国際協力を行っています。
JBICの支援分野は、海外資源の確保や日本産業の国際競争力強化、インフラ整備支援、環境保全などです。なかでも、エネルギーや交通、通信など、社会基盤に関わる事業への支援に力を入れています。
JBICの職員は主に、日本企業が海外に設備・技術を輸出する際や、外国政府が事業を行う際の融資業務に携わっています。
国際協力NGO
国際協力NGOは、教育や医療、環境保全、災害支援などの分野で活動している非営利団体です。
日本国内で活動する国際協力NGOの職員は、民間企業と同様に、総務や経理、プロジェクトの企画といった業務を担当しています。また、活動資金を集める必要があるので、支援内容や活動実績を社会へ発信することも重要な業務の一つです。
一方、海外では、プロジェクトを実施するために、現地スタッフのマネジメントや、現地政府・国際機関など関係各所との交渉・調整を行います。
青年海外協力隊
青年海外協力隊は、JICAが実施するボランティア派遣制度です。開発途上国で現地の人々と共に生活しながら、教育支援や農業指導などの活動を行っています。
青年海外協力隊の職種は177種類あり、以下の9分野に分類されています。
青年海外協力隊の職種の分類
- 計画・行政
- 農林水産
- 鉱工業
- 人的資源
- 保健・医療
- 社会福祉
- 商業・観光
- 公共・公益事業
- エネルギー
特別なスキルを問わないものから専門資格が必要なものまで、幅広い職種が用意されているため、自身の経験や得意分野に応じて応募先を選択できる点が魅力です。
民間企業(開発コンサルタント、CSV)
近年では、民間企業においても開発途上国の課題解決に関わり、国際協力を担う動きが広がっています。
その代表例の一つが、開発コンサルタントです。
開発コンサルタントは、国際機関や政府系機関からの依頼に基づき、開発途上国の課題解決に向けて調査や計画立案、技術提供などを行う専門職です。
国際機関が主に政策立案やプロジェクトの枠組みづくりを担うのに対し、開発コンサルタントは現地に入って調査を行い、プロジェクトの運営を技術面から支援します。
また、民間企業ではCreating Shared Value(CSV)という考え方も重要視されています。
CSVとは、社会課題の解決を通じて新たな経済的価値を生み出し、企業と社会の双方に利益をもたらす経営戦略のことです。この考え方を取り入れることで、企業は事業活動を通じて社会課題の解決に取り組みながら、企業価値の向上にもつなげることができます。
国際協力の仕事の魅力
ここからは、国際協力の仕事に就く魅力を見ていきましょう。
国際協力の仕事の魅力
- 語学力や専門知識を活かせる
- 多文化環境で働ける
- 世界規模の課題解決に携われる
語学力や専門知識を活かせる
国際協力の仕事の魅力としてまず挙げられるのは、これまでに身につけた語学力や専門知識を実務のなかで活かせることです。
現場では、英語をはじめとする語学力を活かしたコミュニケーションに加え、教育や医療、インフラなど、各分野の専門性が求められる場面が多くあります。自身の学びや経験が業務で役立つため、課題解決に貢献できる実感を得やすいのが特徴です。
多文化環境で働ける
多様な文化のなかで働ける点も、国際協力の魅力の一つに挙げられます。
国際協力の現場では、文化や価値観の違いを受け入れながら、さまざまな背景を持つ人々と協力して活動を進めます。多文化環境での経験は、自身の視野を広げるだけでなく、新たな価値観や学びを得るきっかけとなるでしょう。
世界規模の課題解決に携われる
国際協力の仕事では、世界規模の課題解決に直接関わることができます。
教育格差や環境問題、貧困などの国際課題に対し、各国の機関と連携しながら取り組むことで、国や地域を越えて多くの人々の暮らしを支えるやりがいを感じられます。
国際協力の仕事に向いている方の特徴

本項では、国際協力の仕事に向いている方の4つの特徴を紹介します。自身に当てはまる特徴があるかどうかをぜひ確認してみてください。
国際協力の仕事に向いている方の特徴
- 国際問題や社会課題に関心がある
- 多様な文化や価値観を尊重できる
- 学びつづける姿勢がある
- 主体的に行動できる
国際問題や社会課題に関心がある
国際問題や社会課題への強い関心がある方は、国際協力の仕事に向いているといえます。
国際協力に携わるにあたっては、教育格差や環境問題、貧困といった課題を自分ごととして捉え、背景や原因まで深く理解することが重要です。
課題解決に向けて継続的に情報を集め、行動へとつなげていく姿勢が、現場では大きな強みとなります。
多様な文化や価値観を尊重できる
国際協力の仕事に向いている方の特徴には、多様な文化や価値観を尊重できることも挙げられます。
国際協力では、宗教や習慣などが異なる人々と活動するため、自身の常識だけで判断せず、相手の考え方に目を向ける姿勢が必要となります。
また違いを受け入れるだけでなく、それぞれの文化や価値観の違いから生まれる多様な視点を活かして、現地の人々に合った支援方法や課題解決策を共に考えることも大切です。
学びつづける姿勢がある
知識や経験を積み重ねていく姿勢があることも、国際協力の仕事に向いている方の特徴の一つです。
国際協力の分野では、環境問題や貧困、紛争などの多様な課題が、社会情勢や地域の状況によって常に変化しています。そのため、既存の知識だけに頼るのではなく、新しい情報や現地の状況を積極的に取り入れながら柔軟に対応していくことが重要です。
また、語学力や専門知識だけでなく、異なる文化的背景や価値観を持つ人々への理解を深めようとする姿勢も求められます。
主体的に行動できる
主体的に行動できる力を持つ方も、国際協力の仕事に向いているといえるでしょう。限られた人員のなかで日々さまざまな課題が発生する環境では、「何が問題なのか」「どのように解決できるのか」を自ら考え、行動に移すことが重要となるためです。
とはいえ、国際協力の仕事はチームで進めるものであり、一人だけの判断で突き進むことは適切とはいえません。関係者と議論を重ねながら最適な解決策を導き出し、チーム全体で協働して取り組む姿勢も大切な要素の一つです。
国際協力の仕事に必要な語学力
国際協力の仕事では、異なる言語を話す人々と関わる機会が多くあります。こうした環境で業務を円滑に進めるためには、語学力が欠かせません。ここからは、活動形態ごとに必要とされる語学力について解説します。
国際協力の仕事に必要な語学力
- 国際機関の場合
- 政府系機関の場合
- ボランティアの場合
- 民間企業の場合
国際機関の場合
国際機関では、業務に必要な語学力について、以下のように言及しています。
語学力:英語または仏語で職務遂行が可能であること(他の国連公用語の知識があればより望ましいとされています)国際機関で働くためにはまず、職務遂行が可能なレベルの英語力が必須です。たとえば、苦もなく文書による報告ができる、会議を主催できるという程度の語学力は最低限要求されます。したがって、コミュニケーション能力や文書起案能力等を含む総合的な語学力を身につけることが必要です。英語に加えて、フランス語やスペイン語をはじめとする他の国連公用語ができると、選考上有利に働くことがあります。
引用元:外務省 国際機関人事センター「いまから準備しておくこと」
https://www.mofa-irc.go.jp/shikaku/junbi.html
このように国際機関で働くには、英語を中心に高い語学力を事前に身につけておくことが重要です。
政府系機関の場合
政府系機関で働く職員は、国家を代表して条約交渉や国際会議の調整・進行などを担うことが多く、その性質上、高度な語学力が不可欠とされています。
たとえば外務省で外交官として働く場合は、相手国と複雑なやりとりを行う必要があるため、交渉や調整を正確に行える言語運用能力が求められます。
またJICAの総合職に応募するには、TOEIC860点程度の英語力が不可欠です。途上国政府やほかの援助機関と円滑に対話できる能力は、国内外の勤務地を問わず必要となります。
ボランティアの場合
ボランティアとして国際協力に携わるには、団体ごとに定められた語学力の基準を満たさなければなりません。配属される国や職種によっては、その基準点を満たしたうえで、現地で円滑にやりとりできるコミュニケーション能力が求められる場合もあります。
たとえばJICAの青年海外協力隊では、募集案件ごとに必要な語学力が設定されています。英語の場合、応募時には中学卒業レベル(実用英語技能検定3級またはTOEIC330点程度)の語学力が最低限必要です。
民間企業の場合
民間企業における国際協力関連の業務では、企業の方針や事業内容、海外勤務の有無によって求められる語学力が異なります。
いずれの場合でも、現地スタッフと直接やりとりしながら業務を進めることもあるため、実務レベルのコミュニケーション能力が必須とされるケースは少なくありません。
なかには日常会話だけでなく、契約書や法律関連資料を読み解くリーディング力や、報告書を作るライティング力を必要とする企業も多くみられます。
国際協力の仕事に就くために取り組んでおきたいこと
ここまでご覧いただき、「国際協力の仕事にもっと興味が湧いてきた」という方もいらっしゃるでしょう。そのような方に向けて本項では、国際協力の仕事に就くために準備しておきたいことをお伝えします。
国際協力の仕事に就くために取り組んでおきたいこと
- 国際関係や語学などの分野を学ぶ
- 専門資格を取得する
- 国際協力に関わるインターンやボランティアに参加する
国際政治や開発学などを事前に学んでおくと、グローバルな課題への理解を深めながら、国際協力の現場で必要となる基礎的な知識を習得することが可能です。
また、TOEICのスコアや、国際協力プロフェッショナル検定の合格実績は、語学力や国際関係に関する知識・スキルを示す材料となります。
さらに、インターンやボランティアを通じて実際の活動に関われば、国際協力の現場で求められるスキルを身につけるとともに、多様な文化・価値観のなかで協働する経験も積めます。
こうした経験は、柔軟なコミュニケーション力や対応力を養うことにつながり、国際協力分野でのキャリア形成に役立つでしょう。
国際協力の仕事に応募する方法
国際機関や国際協力NGOでは、欠員が出たときや新たなポジションが設けられたときに、求人へ直接応募できます。
これらの求人情報は、各組織のWebサイトで告知されることが多いため、関心のある団体があれば、採用ページを定期的に確認しておくとよいでしょう。また応募前に、求められるスキルや経験、応募条件などをチェックしておくことも大切です。
なお、所定の応募書式は、各組織のWebサイトから入手することが可能です。
国際協力の仕事には、国際機関や政府系機関などさまざまな組織・働き方がある
国際協力の仕事には、国際機関や政府系機関、国際協力NGO、民間企業など、さまざまな活躍の場があります。多様な文化や価値観を持つ人々と協働できる点は、国際協力の仕事ならではの大きな魅力です。自分に合った働き方を見つけ、国際社会に貢献する一歩を踏み出しましょう。
ジョブメリでは、国際機関や国際会議に関わる仕事など、国際協力分野のさまざまな求人を取り扱っています。国際協力の仕事に挑戦してみたい方は、ぜひご活用ください。
まとめ
-
国際協力の仕事は、国際機関・政府系機関・NGO・青年海外協力隊・民間企業など幅広い選択肢がある。まずは各組織の役割や業務内容を比較し、自分に合う働き方を探そう。
-
国際協力分野では、語学力や専門知識に加え、社会課題への関心、多文化を尊重する姿勢、学び続ける力、主体性が求められる。自分の強みや適性を整理しておくことが大切。
-
国際協力の仕事を目指すなら、国際関係や語学を学び、資格取得やインターン、ボランティアで実践経験を積もう。関心のある団体の採用情報も定期的に確認しておくと安心。
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