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外資系企業に憧れがあるものの「自分でも働けるのかな」「そもそもどんな企業なの?」という疑問をお持ちの方もいらっしゃるでしょう。
実は、外資系企業は未経験からでも転職できる可能性があります。ただし、日本企業とは異なる点が多くあるため、転職活動を始める前にその特徴をきちんと把握しておいたほうがよいでしょう。
そこで本記事では、外資系企業の概要や、外資系企業への転職活動を行う際に知っておきたいポイントを解説します。「外資系企業で働きたい」と考えている方は、ぜひご覧ください。
外資系企業とは

外資系企業とは、一般的に海外企業が一定以上の資本を所有する企業のことです。資本の比率に明確な決まりはありませんが、独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)では、外国資本比率が25%以上の企業、あるいは海外企業の日本法人を外資系企業と定義しています。
海外企業が資本を持つ企業としては、たとえば以下が挙げられます。
海外企業が資本を持つ企業の例
- 日本に進出した海外企業
- 日本企業と海外企業の共同出資によって設立された企業
- 海外企業によって買収された日本企業
ただし、海外企業の資本比率が高い企業が、必ずしも世間がイメージするような「外資系企業」であるとは限りません。なかには、日本企業の文化が色濃く出ている企業も存在します。反対に、海外企業の資本比率が少なくとも、海外企業が経営方針を主導している、また役員の多くが海外企業からの出向である企業などは、外資系企業と見なされることがあります。
参照元:独立行政法人日本貿易振興機構(ジェトロ)「2025年度 外資系企業ビジネス実態調査」
https://www.jetro.go.jp/news/releases/2026/f40d8720121d8e2a.html
代表的な業界
外資系企業が多いとされる業界としては、主に以下が挙げられます。
外資系企業が進出している代表的な業界
- コンサルティング
- IT・Webサービス
- 金融
- 食品・日用品メーカー
- 医療用品・医薬品
コンサルティング業界やIT・Webサービス業界などは、外資系企業が多い業界の代表的なものです。また、スマートフォンやパソコンなどを製造しているメーカーも、外資系であることが多い傾向にあります。
外資系企業の種類

先ほど少し触れた通り、外資系企業は以下の3種類に分類されます。
外資系企業の種類
- 日本に進出した海外企業
- 日本企業と海外企業の共同出資によって設立された企業
- 海外企業によって買収された日本企業
日本に進出した海外企業
海外企業が資本を100%出資して設立する日本法人や日本支社は、外資系企業の最たるものの一つです。基本的には親会社である海外企業の経営方針に即した経営が行われることが多く、日本企業とは文化や風土が異なることが多い傾向にあります。
日本企業と海外企業の共同出資によって設立された企業
日本企業と海外企業が共同出資して設立した企業に関しても、外資系企業として分類されます。資本比率次第ではありますが日本企業も経営に関わることになるため、企業文化のなかに日本的な側面が見られることもあります。
海外企業によって買収された日本企業
外資系企業に分類される企業としては、ほかにM&Aなどによって海外企業に買収された日本企業も該当します。このケースでは、経営の主導権が海外企業に移り、社内での働き方や待遇などが大きく変わってしまうかもしれません。
ただし、場合によっては経営の主導権が日本企業に残ったままとなるケースもあります。この場合は、もともとの経営方針や企業文化などがそのまま残ることになり、働き方にも大きな変化は生じないと考えられます。
日本企業と外資系企業の違い
海外企業の資本保有率が高い外資系企業は、企業文化も海外企業に近しいものとなることが多い傾向にあります。そのため、日本企業とは以下の点で違いが見られます。
日本企業と外資系企業の違い
- 求人の傾向
- 求められる人物像
- 評価基準
- 意思決定の速さ
求人の傾向
日本企業と外資系企業では、まず求人の傾向に違いが見られます。
日本企業は「総合職」の求人を出すのが一般的であり、なんらかの領域に特化した求人を出すことは、海外と比べるとあまり多くありません。また、総合職として入社した人材の業務内容は、配置される部署・部門の事業に合わせて変わります。
一方で外資系企業では、特定領域に特化した求職者を採用するのが一般的です。入社後に配置先が変わることも基本的にはなく、入社した人材は長期にわたって同じ業務に携わることになります。
求められる人物像
日本企業と外資系企業の違いとしては、求職者に求める人物像も挙げられます。
採用活動の際に日本企業が求職者に求めるのは、主に以下の点です。
日本企業で求められる人物像
- ポテンシャルがある
- 企業への帰属意識がある
- チームプレイを重んじる
終身雇用の考えがまだ根強くある日本企業では、長期的な雇用を前提に「将来的に活躍してくれるか」「協調性があるか」といった点が重視される傾向にあります。
一方で、外資系企業が求職者に対して求めるものは以下の通りです。
外資系企業で求められる人物像
- 自身の意見を積極的に伝えられる
- 効率的に業務を進められる
- 主体性がある
外資系企業は、即戦力として働ける求職者を高く評価します。そのため、臆せず意見を出せるかどうか、また効率的に業務を進められるかどうか、といった点が特に重視されるのです。また、外資系企業では上司から業務について細かく指示が出ることは、基本的にありません。そのため、自ら考えて行動するという主体性を持つことも求められます。
評価基準
自社社員に対する評価基準も、日本企業と外資系企業で異なるポイントの一つです。
日本企業は、最終的な成果だけではなく過程も評価する傾向があります。また、業務に臨む姿勢や人柄など、定性的な部分が評価に含まれるケースも珍しくありません。
対して、外資系企業の多くは過程よりも成果を重視しています。評価基準も定量的な項目がほとんどであり、業務姿勢や人柄などが数値的な指標以上に重視されることは少ないでしょう。
また、日本企業と異なり年功序列の考え方があまり重視されていません。そのため、実力さえ伴っていれば、たとえ年齢が若くとも昇格や昇給を目指すことが可能です。
意思決定の速さ
日本企業は、意思決定を下すまでに、多くの社員から意見を収集したり何度も会議を行ったりすることが多い傾向にあります。こうした慎重な姿勢が功を奏する場面ももちろんありますが「意思決定までの速さ」という面では、遅いと言わざるを得ません。
他方で、外資系企業では意思決定を下すまでに、日本企業ほど時間がかかることがあまりありません。トップが絶対的な決定権を持っていることが多く、会議や意見の収集を行う必要性が少ないためです。また、たとえ誤った判断を下してしまったとしても、速やかに軌道修正を行うことができます。
外資系企業で働くメリット
外資系企業で働くメリットとしては、以下の3点が挙げられます。それぞれの詳細を順番に見ていきましょう。
外資系企業で働くメリット
- 給与水準が高い傾向にある
- ワークライフバランスが取りやすい
- 働きながら語学力を磨ける
給与水準が高い傾向にある
一般的に、外資系企業は日本企業よりも給与水準が高いとされています。同じ役職、同じ業務内容でも、外資系企業のほうが高い給与を得られる可能性があります。
こうした事情の背景にあるのが、外資系企業に浸透している「成果主義」の考え方です。個人の能力や成果に対するインセンティブの比重が高いため、活躍すればするほど給与も高くなる可能性があるわけです。また、年功序列の考え方も浸透していないので、若さを理由に給与が上がらない、ということも基本的にはありません。
「実力を発揮して、それに見合った給与を得たい」とお考えであれば、外資系企業を目指してみましょう。
ワークライフバランスが取りやすい
外資系企業では、残業をして業務をこなすのではなく、効率的にタスクを進めて定時に退社する、という働き方が重視されています。そのため、業務の進め方次第ではありますが、日本企業よりもワークライフバランスを維持しやすい傾向にあります。
また、一部の外資系企業では福利厚生として長期休暇制度が導入されており、仕事が落ち着いたタイミングで2週間ほど休みを取ることも可能です。
働きながら語学力を磨ける
外資系企業の職場では、外国籍の社員とともに働くこともあると考えられます。そうした経験を通じて語学力を磨ける可能性がある点も、外資系企業で働くメリットだといえます。
「ビジネスの場で実践的な語学力を身につけたい」と考えている方にとって、外資系企業は最適な選択肢の一つとなりえるでしょう。
外資系企業で働くデメリット
外資系企業を目指す際は、先述したメリットだけではなく、以下のデメリットについても把握しておきましょう。
外資系企業で働くデメリット
- 長期雇用が前提とされていないことが多い
- 業務進行のスピードが速くついていけない可能性がある
- 社風が日本企業と異なる場合がある
長期雇用が前提とされていないことが多い
外資系企業では「長期雇用」という考えが一般的ではなく、人材の流動が激しい傾向にあります。また同様の理由から、住宅手当や退職金制度など、日本では一般的な福利厚生が用意されていない、ということも珍しくありません。
そのうえ、成果主義が基本である外資系企業では、成果を安定して出せないと働きつづけるのが困難になるおそれもあります。こういった雇用の不安定さは、無視できないデメリットだといえるでしょう。
業務進行のスピードが速くついていけない可能性がある
作業効率が特に重視される外資系企業では、とにかく迅速に業務を進行することが要求されます。そのため、スピーディーな判断を苦手とする方や、てきぱきと業務をこなせる実力がない方では、業務についていけない可能性があります。
外資系企業への転職を検討する際は、普段の業務の進め方を見直して、ご自身がついていけるかどうかを事前に検討しておきたいところです。
社風が日本企業と異なる場合がある
日本企業と外資系企業では社風が異なる可能性がある点にも、注意する必要があります。
たとえば、日本企業では謙虚な姿勢が評価につながることがありますが、外資系企業ではそのような姿勢はあまり評価されません。こうした違いを理解しないまま外資系企業に転職すると、雰囲気になじめず、働くのがつらくなってしまうおそれがあります。
外資系企業で働くにはどうすればよい?
外資系企業で働きたいのであれば、以下の3点を意識して自己研鑽や勉学に励みましょう。
外資系企業で働くにはどうすればよい?
- 語学力を磨く
- 語学力以外のスキルも身につける
- 自分自身の強みや考えを積極的にアピールできるようにする
語学力を磨く
外資系企業に転職するにあたっては、まず語学力を磨く必要があります。
数ある言語のなかでも特に注力したいのが、英語です。多種多様な国の人が働いている外資系企業では、資本会社が英語圏の会社でなくても、社内の共通語として英語が使われることが多いためです。
業種や業務内容にもよりますが、外資系企業で働くのであれば、TOEIC700点以上を目安に英語力を磨いていきましょう。TOEIC700点レベルであれば、メールのやりとりや電話での応対などは、問題なく対応できると考えられます。日常的な業務だけではなく、英語でのディスカッションやビジネス資料の作成なども業務に含まれる場合には、TOEIC800点以上を目指す必要があります。
なお、外資系企業に転職するにあたって必要なことについては、以下の2記事でも解説しておりますので、ぜひあわせてご覧ください。
外資系企業の人事が教える、日本の外資系企業に通用する英文レジュメの書き方
英語の面接でよくある質問とは?回答例や対策ポイントを解説
語学力以外のスキルも身につける
繰り返しになりますが、外資系企業では即戦力が優先的に採用される傾向にあります。そのため、語学力だけではなく、業務に関するスキルも欠かさずに身につけておきたいところです。
求人を募集している分野に関するスキルや、表計算ソフト・文書作成ソフトに関するスキルなどがあれば、転職活動でも有利になると考えられます。資格を所有していたり、前職での具体的な実績などがあったりすれば、より効果的にご自身のスキルをアピールできるでしょう。裏を返せば、「英語ができます。」だけでは、外資系企業の選考においては評価されにくいということです。英語スキル以外の業務遂行スキル習得も怠らないようにしましょう。
自分自身の強みや考えを積極的にアピールできるようにする
十分な語学力・業務スキルがあったとしても、それをアピールできなくては転職活動は成功しません。また、主体性が求められる外資系企業では、入社後に何がしたいのか、またどのように成長したいのかが明確になっていないと、採用選考に通過できないと考えられます。
反対に、自らの強みや考えを明確に伝えられる方であれば、外資系企業の人事にも評価してもらえる可能性があります。自分自身を積極的にプレゼンテーションしようとする姿勢を持つことが、外資系企業に転職する際には欠かせません。
外資系企業に向いている方の特徴
最後に、外資系企業での活躍が期待できる方の特徴を解説します。
外資系企業に向いている方の特徴
- 効率的に業務を進められる
- 向上心が強い
- 数字での客観的な評価に価値を感じる
効率的に業務を進められる
ご自身のスキルを駆使して効率的に業務を進められる方は、外資系企業でも活躍できると考えられます。従来の慣習に囚われず新しいやり方を模索し、業務の無駄を削減することができるなら、たとえ未経験からの転職であったとしても、入社直後から重宝されるようになるでしょう。
向上心が強い
向上心が強く、入社後も継続的にスキルアップできる方も、外資系企業に向いています。
外資系企業では、業務において常に一定の成果を出しつづけなくてはなりません。そのためには、業界のトレンドを常にキャッチアップし、最新のスキルを身につけ、周囲に置いていかれないようにする必要があります。その点において、現状に甘んじることなく常に自己研鑽できる方は、外資系企業でも安定したキャリアを築けると考えられます。
数字での客観的な評価に価値を感じる
多くの外資系企業において重視されるのは、売上高や業務時間の削減割合といった定量的な成果です。そのため「定性的な項目ではなく、定量的で客観的な判断軸で自分を評価してほしい」と考えている方にとっても、外資系企業は理想的な職場となるでしょう。
外資系企業に転職する際は、日本企業との違いを把握することが重要
外資系企業は、求人の傾向や求職者に求める要件、また評価基準などにおいて、日本企業とは性質が異なります。外資系企業への転職を検討する際は、そういった企業文化の違いを理解し、ご自身の考え方を変える必要があります。
また、語学力や業務スキルなどを身につけることも大切です。常に自己研鑽し、入社後も絶えず成長しようとする姿勢を持つことが、外資系企業への転職においては重要となります。
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