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イベント業界の年収は?イベントの種類や役職ごとに解説

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イベント業界の年収は?イベントの種類や役職ごとに解説

城下 透子(しろした とうこ)

城下 透子(しろした とうこ)
雑誌編集プロダクションで紙媒体に携わったのち、人材派遣会社でコーディネーターを担当。
その後2019年に株式会社ecloreに入社。SEOサービスRank-Quest(ランクエスト)に参画し、現在はライティングチーム編集長として記事の執筆や監修を務める。

イベント業界で働く人の年収は、携わるイベントの種類や役職、勤務先の規模などによって異なります。転職直後から一定の年収を目指したいのであれば、特にMICE業界を目指すのがよいでしょう。

CONTENTS


「イベント業界へ転職したいけど、年収はどれくらいになるんだろうか......」と気になっている方はいらっしゃいませんか?
実は同じイベント業界でも、携わるイベントの種類や、また勤務先の規模などによって年収は異なります。イベント業界を目指すなら、まずはその点を把握しておきましょう。

そこで本記事では、イベント業界の年収の目安や、年収を左右する要因、また年収を上げるためのポイントなどを解説します。

イベント業界で働く人の年収は?

厚生労働省が運営している職業情報提供サイト「job tag」によると、イベントの企画・運営に関わる職業の平均年収は、736.8万円とのことです。

ただし、この金額は平均であることを留意してください。イベント業界は年収の幅が広く、携わるイベントの種類や経験年数、勤める会社、地域などの要因によって、実際の年収は大きく変わります。
たとえば、日本有数の大型イベントのイベントディレクターであれば、年収が平均を大きく上回ることもあるでしょう。一方で、経験年数も2~3年であり、受け持つイベントも小規模なものが多い場合には、年収は300万~400万円程度に収まると考えられます。
したがって、上記の平均年収はあくまでも参考として捉えておきましょう。

参照元:職業情報提供サイトjob tag「イベントの企画・運営」
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/566

イベント業界で働く人の年収を左右する要因

イベント業界で働く人の年収にある程度幅があることは、先ほどお伝えした通りです。では、実際にどのような要因によって年収が左右されるのでしょうか?
ここでは、イベント業界で働く人の年収を左右する要因について深掘りしていきます。

イベント業界で働く人の年収を左右する要因

  • 開催するイベントの種類
  • 経験年数・役職
  • 勤務先の規模
  • 勤務する地域

開催するイベントの種類


イベント業界での年収を左右する要因として、まず挙げられるのが「携わるイベントの種類」です。開催するイベントのジャンルや規模によって案件の報酬は異なり、結果として年収も変わってきます。
ここでは、イベント業界においてメジャーな4つのジャンルごとに、年収の目安を解説します。

MICE


「MICE」とは、特定の業界に特化した展示会や、学術団体が実施する国際会議、研修旅行など、ビジネス的な側面が強いイベントの総称です。開催地への高い経済波及効果が期待されており、日本政府も積極的にMICE系イベントの誘致を行っています。

そんなMICEに携わる方の年収は、おおよそ480万~530万円です(ジョブメリ調べ)。
MICEは運営母体が大手企業や団体などであることが多く、イベントの規模もほかのジャンルと比べて平均的に大きい傾向が見られます。そのため、未経験であっても規模の大きいイベントに携われる機会があり、転職直後から年収500万円前後を目指せる可能性があります。
ほかのジャンルでは、転職直後は年収が300万~400万円程度に収まることが多いことを考えると、この点はMICEの明確な強みだといえるでしょう。

音楽系イベント


人気アイドルやバンドのライブ、そしてオーケストラコンサートといった音楽系イベントに携わる方の年収は、約300万~370万円になると考えられます。

音楽系をはじめとするエンタメ系は、大型イベントの知名度は高い一方で、その数は少ない傾向にあります。それに対して、知名度の高い案件を担当したい方は数多くいるため、大型イベントを担当できる機会がMICEと比べると少ないのです。
特に未経験から転職する場合は、経験・実績がないため、大型イベントの案件を担当するチャンスがより少なくなると考えられます。そのため、転職直後の年収は、MICEと比較すると低くなることが多いでしょう。

年収を上げるには、経験を重ねて、大型イベントを担当する機会を増やすことが大切です。また音楽系に関しては、舞台照明や音響などに関する専門的な知識を身につければ、年収が上がる可能性があります。

スポーツ系イベント


スポーツ系のイベント、たとえばサッカー・野球の大会や、市民参加型のマラソン大会などを運営する方の年収は、およそ300万~400万円程度になると想定されます。

スポーツ系も音楽系と同様に、未経験から転職する場合、最初のうちはサポート業務や小規模な案件を主に担当することになります。そのため、転職直後は上記の年収に収まることが多くなるでしょう。

もちろん、経験を積んで大型イベントを担当するようになれば、年収が上がる可能性はあります。また、スポーツビジネスは市場規模が拡大傾向にあり、成長が見込める分野として期待されています。そのため、スポーツ系イベントを担当したという経歴が、将来的に活きてくる可能性は十分にあるでしょう。

アート系イベント


美術展覧会や、美術館に関するイベントといったアート系イベントに携わる方の年収は、300万~500万円ほどと考えられます。

音楽系やスポーツ系と同じく、アート系も大型のイベントが数多く開催されているわけではありません。そのため、転職直後は大型イベントに関わる機会が少なく、年収は300万円程度に収まると思われます。

十分なキャリアを積んで、大手企業や新聞社が開催する美術展覧会の企画を担当できるようになれば、年収も上がる可能性があります。そのためにも、とにかく実務経験を重ねて、アート系イベントに関するノウハウを蓄積していきましょう。

経験年数・役職


経験年数・役職も、イベント業界での年収を左右する重要な要因の一つです。ほかの多くの職業と同様に、イベント業界においてもキャリアを積み上げれば年収が上がる傾向にあります。

未経験で業界に挑戦した場合は、まずアシスタントスタッフとして経験を積むことになります。そこからイベントプランナー、イベントディレクター、そしてイベントプロデューサーとキャリアアップしていくのが、一般的なキャリアパスです。
ここでは、イベントプランナー・イベントディレクター・イベントプロデューサーそれぞれの概要と、年収の違いを解説します。

イベントプランナー


イベントプランナーは、開催するイベントのコンセプトや方向性を具体化し、企画としてまとめる役職です。開催日当日の運営やアフターフォローを行うこともありますが、基本的には企画に特化しています。

イベントプランナーの年収は、イベントの種類や案件の規模にもよりますが、およそ320万~420万円と考えられます。担当する業務の範囲が企画部分に限られているため、後述するイベントディレクターやイベントプロデューサーの年収には届かないのが一般的です。
イベントプランナーとして十分な経験を積み、イベントディレクター、さらにはイベントプロデューサーとキャリアアップすれば年収も上がるでしょう。

イベントディレクター


イベントディレクターは、イベント当日の進行を管理する役職です。スタッフを適材適所に配置し、スケジュール通りにイベントが進むように尽力します。また、イベントの司会を務めるMCや出演者への指示なども、イベントディレクターの業務です。

イベントディレクターの年収は、400万~550万円ほどと考えられます。経験年数が増えて業務量も多くなり、マネジメント業務も任されるようになるため、イベントプランナーよりも年収は高くなる傾向にあります。

イベントプロデューサー


イベントの企画立ち上げから制作、当日の運営、そしてアフターフォローに至るまでの全工程を統括するのが、イベントプロデューサーです。イベント責任者として、予算の策定と支出管理、関係各所との調整、そしてスタッフのチーム編成やスケジュール調整といった管理業務を行います。

そんなイベントプロデューサーの年収は、一般的に500万~800万円ほどになると想定されます。イベント運営の中心的存在であるため、イベントプランナー・イベントディレクターよりも高くなるのが一般的です。

勤務先の規模


勤務先の規模によっても、イベント業界で働く人の年収は変わります。
小規模な制作会社と大手制作会社を比べると、後者のほうが大規模なイベントを手がけることが多い傾向にあります。イベントの規模が大きくなれば報酬も増えるため、勤めているスタッフの年収も高くなるでしょう。
また、勤務先が有名広告代理店のイベント担当部署などであれば、さらに高い年収を得られる可能性もあります。

勤務する地域


勤務する地域も、イベント業界での年収を左右する要因の一つです。
首都圏は地方よりも開催されるイベントの数が多いため、そこで働くイベント業界関係者の年収も高くなると考えられます。職業情報提供サイト「job tag」上でも、東京都のイベント業界関係者の平均年収は814.8万円、神奈川県では766.5万円と、どちらもjob tagでの平均を上回っています。

参照元:職業情報提供サイトjob tag「イベントの企画・運営」
https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/566

イベント業界で年収を上げるために必要なスキル

イベント業界で年収を上げるには、任された仕事を確実に遂行し、周囲からの評価を高めていくことが欠かせません。そのためには、まず以下の5つのスキルを身につける必要があります。各スキルの詳細を順番に見ていきましょう。

イベント業界で年収を上げるために必要なスキル

  • スケジュール管理能力
  • 課題解決能力
  • コミュニケーション能力
  • マルチタスク能力
  • 英語力

スケジュール管理能力


イベント業界で活躍するうえで、スケジュール管理能力は必要不可欠です。提案書の作成が遅れたり、クライアントへのヒアリングが遅くなったりすると、その後のスケジュールが詰まってしまうためです。最悪の場合は、イベントの開催日をずらすことにもなりかねません。
そのような事態を避けるためにも、タスクを計画的にこなせる能力が必要となるのです。
イベント業界でキャリアを築き年収を上げたいのであれば、まずはスケジュール管理能力を身につけましょう。

課題解決能力


イベントを開催する際には、予期せぬトラブルが発生する可能性があります。機材トラブルや悪天候、また参加者間での揉め事など、さまざまな問題が起こりうるでしょう。そうした状況に臨機応変に対処するための課題解決能力も、イベント業界では欠かせないスキルの一つです。
突然のトラブルにも動じず冷静に状況を判断し、最適な解決策を導き出すことができれば、関係者からの評価も高まると考えられます。

コミュニケーション能力


イベントのコンセプトや方向性を決める際には、クライアントをはじめとする関係者と密にコミュニケーションを取る必要があります。したがって、イベント業界で働く人にはコミュニケーション能力も求められます。
高いコミュニケーション能力があれば、クライアントに対するヒアリングや、関係各所との意見交換などもスムーズに進むでしょう。

マルチタスク能力


イベントを準備するにあたっては、市場調査や分析、イベントのコンセプト検討、関係各所との調整、さらには制作・準備の手伝いなど、さまざまな業務をこなさなくてはなりません。ときには、そういった業務を複数並行して進める必要もあるでしょう。
そのような状況で必要となるのが、マルチタスク能力です。各タスクの締め切りを把握し、優先順位をつけて対応することができれば、遅延を生じさせることなくイベントの準備を進められます。

英語力


近年、日本で開催されるイベントに訪れる外国人は増えつつあります。また、海外企業との協業でナショナルイベントを開催する機会も少なくありません。こうした事情を背景に、イベント業界でも英語力が求められるようになっています。

TOEIC 700点以上のスコアがあれば、ビジネスシーンでのコミュニケーションや、海外のクライアントとのやりとりはできると考えられます。したがって、年収を上げるために英語力を身につけるのであれば、TOEIC 700点以上を一つの目標とするのがよいでしょう。

イベント業界で年収アップを目指す方法

実際にイベント業界へ転職した際には、ご自身の年収を少しでも上げたいところです。そのために意識したいポイントとしては、以下が挙げられます。

イベント業界で年収アップを目指す方法

  • 知名度の高い大型イベントの案件を受ける
  • スキルを身につける
  • キャリアアップや転職を目指す
  • フリーランスとして独立する

知名度の高い大型イベントの案件を受ける


知名度が高く規模も大きいイベントは、案件として受けた際の報酬が高額となる傾向にあります。そういった案件を積極的に担当し成功に導けば、キャリアアップの機会が増えて、年収アップも目指せると考えられます。
また、大型イベントを成功させたという経歴は、将来的に独立する際にもアピールできるポイントとなるでしょう。

スキルを身につける


年収を上げるうえで、イベントの企画や運営に必要なスキルを身につけることは欠かせません。
企画力やプロジェクト管理能力などのスキルを身につけていけば、より規模の大きな案件を任せてもらえるようになります。そうなれば社内での評価も高まり、年収も上がると考えられます。

キャリアアップや転職を目指す


多くのイベント現場で経験を積みキャリアアップすれば、年収も基本的には上がります。
また、視野を広げてほかの職業へ転職するのも一案です。たとえば広告会社のプロジェクトマネージャーは、イベント運営を通じて培った企画力や統率力を活かせる場面が多くあると考えられます。待遇の良い大手広告会社のプロジェクトマネージャーなどに転職できれば、大幅な年収アップが叶うかもしれません。イベントの仕事は案件単位で契約が期間限定であることもよくあります。期間限定の雇用でも、国が関わるレベルの大型イベントや、一般認知度の高いイベントの実績が積むことができれば、その実績を持ってキャリアアップ転職ができます。ですので、実績狙いであえて期間限定職に転職するのも、一つの手です。

フリーランスとして独立する


フリーランスとして独立するのも、年収を上げる方法の一つです。
フリーランスは、基本的に受注した案件の報酬がそのまま年収となります。つまり、報酬の良い大型の案件を多く受注すれば、それが年収の増加に直結するわけです。

ただし、これは案件をコンスタントに受注できた場合の話です。十分な実績がない時期には案件を受注できず、収入が安定しないおそれがあります。
フリーランスを目指すのは、企業内でイベントプランナーやイベントディレクターとして経験を積み、案件を獲得するための人脈が形成できてからとするのがよいでしょう。

まとめ:イベント業界で働く人の年収は、携わるイベントの種類や役職などによって変わる

イベント業界で働く人の年収は、携わるイベントの種類や役職、勤務先の規模、就労地域などによって異なります。
転職直後から一定の年収を目指したいのであれば、特にMICE業界を目指すのがおすすめです。MICE業界であれば、医療・製薬系の学会や国際会議といった規模の大きいイベントに、転職後早い段階で携われる可能性があります。

未経験からMICE業界を目指すなら、スケジュール管理能力や課題解決能力などを身につけましょう。また、グローバルな環境で仕事をする機会も少なくないので、英語力も磨いておきたいところです。

MICE業界で活躍したい方は、求職サイト「ジョブメリ」をご活用ください。イベントや会議のオーガナイザー(PCO)のパイオニアである日本コンベンションサービス株式会社が運営しており、MICE業界に関連する仕事を多数掲載しております。

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